新月Days
きっと、会社から直行してくれたんだろう。
スーツ姿のツキト。
煙草を吸わないツキトのスーツには、他の人の煙草の匂いに混ざって、甘いコロンの香り。
ツキトの香りがした。
「アヤちゃーん。俺のでこ、へこんでない?アヤちゃんが急にドアを開けるからさー」
ねぇねぇ。って、わざとあたしにおでこを突き出した。
ツキトの前髪を手で払って、反射のようにくちづけていた。
「…それこそ、反則…です、よ?」
照れ笑いを浮かべてくれたツキトにまた、抱きついた。
.