新月Days
ハイヒールを綺麗に拭いて、顔を上げると、
「…また、あなたですか。何か用ですか?」
満面の笑みを浮かべて、あたしの前に立っていたのは、この間あたしにゼリー飲料を差し出した人だった。
「この間の、ちゃんと食べてくれた?」
勝手にあたしの横に座りながら、あたしに問いかけた。
「勝手に座らないでもらえます?横。」
前を向いたまま、抑揚のない声で言えば。
「誰か来るの?独りに見えて仕方ないんだけど?」
.