俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
「俺には、彼女はいない!」
えぇぇぇぇえ?
「そうなの?」
「でも、好きな女はいる。
以上!!」
恥ずかしさを
吹き飛ばしたいのかな?
桜ちゃんは
語尾を強めて言い切った。
でも……
好きな女性はいるのかぁ。
桜ちゃんと同じ
大学の人かな?
きっと大人っぽくて
自分をしっかり持っていて
凛として品のある
百合の花みたいな
女性なんだろうな。
悲しみで、私の心が
ギューっと痛み出す。
重いため息が落ちるのに
合わせ、私の視線も下がり、
テーブルの下の花束が
目に留まった。