俺の気持ちに気づけよ、バ~カ!


☆璃奈side


リビングとして使っている
12畳の和室。

部屋の隅に置いてあるコタツに
足をつっこみ、ヌクヌクの私。


桜ちゃんと弟達と
夕飯を食べた。

お風呂も入った。

家事もやり終えた。

羊みたいな真っ白な
モコモコパジャマ姿で

後は寝るだけ……


だけど、だけど。

柱時計がユラユラゆれ
針がカチコチ進むたび

私の心臓がドキドキを
加速していくから、困りもの。

< 54 / 332 >

この作品をシェア

pagetop