私には人と付き合う資格はない。
私は、ウェットティッシュとティッシュをもっていたので、机の上のコーヒーを拭いた。
「すいません。」
「いえ。ちょっと服の下、失礼します。」
「え?」
「服のついた染みはこうしてとるといいんですよ。」
下に乾いたテッシュを置き、上からウエットティッシュで叩く。

「少し残ってしまいました。ごめんさない。」
「いやいや。ありがとうございます。本当に助かりました。」
「良かったです。」
店員さんが来てくれて、あとは処理してくれた。

「では、私はこれで。」
「本当にありがとうございました。」
「今度、お礼を。」
「気にしないでください。では。」
店を出た。

『イケメンみたし、カバン・靴変えたし、気分ルンルン。』
機嫌よく自宅アパートに帰った。
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