クリスマスイブにベルが鳴る
クリスマスイブの夜


入社して2年目、去年と同様に職場の独り身同期で集まった飲み会も二次会のカラオケが終わり、店の外に出ると途端に眩しさが広がった。

クリスマスイブの夜は飲み屋街の外灯にまでイルミネーションが飾られている。

空気がいつもより澄んでいる感じがして空を見ると、小さい星までよく見えた。
こういう日はまだ気温が下がる。
吐いた息が途端に凍りそう。


次はバーにでも行かないかと話が盛り上がる中。


「したら、俺そろそろ帰るわ」


輪の一歩、外に出る。


「あれだろ、奈良。
西野がいなくて寂しいんだろ」

ニヤニヤしながら、肘でつついてくる遠山は酔っぱらうと面倒くさい。
「うるせーな」と言いながら、軽く蹴ると余計に楽しそうに笑う。

今日、この場に来るはずだった西野は急な残業で来れなくなった。
一次会が終わったあと二次会のカラオケの場所を連絡したが音沙汰なし。

念のためと思い、スマホをみるがまだ着信はない。

「あ」

しかもスマホの充電が切れた。
寒いと充電の減り早い。


「えー、奈良ほんとに帰るの?」という声に後ろ髪を引かれつつ、タクシーを拾い帰路に着いた。

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