偶然から始まった恋の行方~敬と真理愛~
「今度は私が預かるわ」
私の返事を聞くこともなく敬也を連れて行く環さん。

そうか、環さんは敬の戦友。
敬が自分を犠牲にしてでも守りたかった人だ。

「ごめんね真理愛ちゃん、黙っているべきではないと思たんだ」
本当に申し訳なさそうに謝ってから、皆川先生は環さんと一緒に診察室を出て行った。


私にだってわかっている。
いつまでも黙っていられることではないし、人として伝える義務はある。
だから、もう少ししたら敬にも話すつもりだった。
でも、こんなにいきなりは・・・

「説明しろ」
敬の怒った声。

「ごめん」
「謝ってほしいんじゃない。何で黙っていたかを教えてくれ」
「だって・・・」
悪いのは全部私だから。

「言えなかったか?」
「うん」
これ以上敬の負担になりたくなくなかった。

「俺のせいか?」
「そうじゃない」
全ては私が望んだことだもの。

「好きでもない男の子供だから、言わなかったのか?」
「はあ?」

私が叱られているはずなのに、睨み返してしまった。
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