たすけて!田中くん
「なんでボタンないわけ」
「襲われかけた、から……」
「は? 誰に」
「え、知らない男子」
私を気絶させた男とは別人だったので、同じ学校の生徒なのか、それとも他校かもしれない。
一緒の制服を着ていても、私には見分けがつかない。
というか、自分を襲おうとしてきた男の顔なんて思い出したくもない。
「特徴は」
「え」
「どんなやつだった」
「ちょ、」
「顔覚えてる?」
ずいっと顔を近づけられたので、私は後退り「大丈夫だから!」と口にする。