たすけて!田中くん
「あの、近いです」
「照れてる?」
「照れてませんし」
ゆた先輩は性別・女なら誰でもいいのかと呆れてしまう。
「俺、凪沙ちゃんって苦手だけど気になるんだよね」
「そんな告白されても全く嬉しくないです」
はっきりとそう答えると後頭部を掴まれ、耳のふちに軽くキスを落とされる。
「ちょっ、!」
ゆた先輩の肩を押して離れると、少し傷ついたような表情をしていたので呆然とする。
からかっただけだと笑われるかと思っていたのに、なんでそんな顔をしているんだろう。
「そんなに静が好き?」
「は……?」