たすけて!田中くん
***
昼休み、自動販売機で何を買うか迷っていると目の前にすっと何かを差し出された。
「え……」
黄色のパックジュースで、バナナオレと書いてある。それを持っている人物を見やると、まさかの人物で口元が引きつる。
「これは好き?」
「……なんのつもりですか」
ふわふわのオレンジの髪の隙間から、色素の薄い瞳が私を捕らえる。敦士の仲間の男子がわざわざ私に会いにきたってことは、この間のことの報復かもしれない。
警戒していると、オレンジ髪の男子が人の良さそうな笑みを浮かべた。
「この間のお詫び」
「お詫び、ですか?」
昨日の報復をしにきたんじゃなくて?と首を捻る。
「苺嫌いだったんだね〜」
「……物凄く嫌いです」
「ごめんね、凪沙ちゃん」
大きく開かれたシャツの隙間からはただならぬ色気。いかにも遊んでそうな容姿と恰好、そして言動。
「貴方に謝られる理由がわかりません」
「椿原結高」
「はい?」
いきなりなんだと眉を寄せて、一歩離れると相手が一歩距離を詰めてくる。
昼休み、自動販売機で何を買うか迷っていると目の前にすっと何かを差し出された。
「え……」
黄色のパックジュースで、バナナオレと書いてある。それを持っている人物を見やると、まさかの人物で口元が引きつる。
「これは好き?」
「……なんのつもりですか」
ふわふわのオレンジの髪の隙間から、色素の薄い瞳が私を捕らえる。敦士の仲間の男子がわざわざ私に会いにきたってことは、この間のことの報復かもしれない。
警戒していると、オレンジ髪の男子が人の良さそうな笑みを浮かべた。
「この間のお詫び」
「お詫び、ですか?」
昨日の報復をしにきたんじゃなくて?と首を捻る。
「苺嫌いだったんだね〜」
「……物凄く嫌いです」
「ごめんね、凪沙ちゃん」
大きく開かれたシャツの隙間からはただならぬ色気。いかにも遊んでそうな容姿と恰好、そして言動。
「貴方に謝られる理由がわかりません」
「椿原結高」
「はい?」
いきなりなんだと眉を寄せて、一歩離れると相手が一歩距離を詰めてくる。