皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
マーティンが誰だ? という顔をするので。
「同じ騎士科の貴重なお友達です」
とミレーヌが答える。すると、マーティンが嬉しそうに頷いたので、これは、やっぱり友達がいないと思われていたな、とミレーヌは心の中で思った。
「ミレーヌ、久しぶり。元気だった? 僻地赴任って聞いていたから、ちょっと心配だったんだ」
「心配してくれてありがとう」
そして思い出したように、隣の兄を紹介する。
「そうそう、ルネ。こちら、私の兄のマーティン」
その名前を聞いて、ルネと呼ばれた女性はぎょっとした。ミレーヌの兄でマーティンといったら、あの第五騎士隊の隊長ではないか。
「騎士見習いのルネ・ダンカンです」
とビシッと気を付けの姿勢で名乗る。
「同じ騎士科の貴重なお友達です」
とミレーヌが答える。すると、マーティンが嬉しそうに頷いたので、これは、やっぱり友達がいないと思われていたな、とミレーヌは心の中で思った。
「ミレーヌ、久しぶり。元気だった? 僻地赴任って聞いていたから、ちょっと心配だったんだ」
「心配してくれてありがとう」
そして思い出したように、隣の兄を紹介する。
「そうそう、ルネ。こちら、私の兄のマーティン」
その名前を聞いて、ルネと呼ばれた女性はぎょっとした。ミレーヌの兄でマーティンといったら、あの第五騎士隊の隊長ではないか。
「騎士見習いのルネ・ダンカンです」
とビシッと気を付けの姿勢で名乗る。