辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2
「セシリオは領地のことでなにかと忙しいでしょう? 今も不在にしているし、仕事が溜まっているのではなくて? サリーシャ様が可愛いらしくて一人で行かせるのが心配なのはよく分かるけれど、サリーシャ様のことを思うならばそれがいいと思うのよ。せいぜい半月程度なのだから。それに、社交パーティーには例年通り隣地の領主も招待するからあなたも来るといいわ。帰りは一緒に帰ればいいでしょう?」

 メラニーはなにを当然のことを、とでも言いたげな表情をした。まるで子どもを諭すような口調だ。セシリオは辺境伯であり、メラニーよりもずっと体格もよいのだが、未だに小さな弟の頃の感覚が抜けないのかもしれない。

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