天ノ弱
毎日聞いているチャイムの音が、授業の始まりを僕に教えた。
「はーい、はじめまぁす!」
いつもの数学の先生特有のの合図で日直が号令を始める。隣の席の葵はあさのテンションの低さが嘘だったかのように元気な声でお願いしまァァス!と言っていた。きっと、数学が好きだからだろう。僕はなにも言わず、着席の合図で席に着いた。
数学の授業は今日も退屈だった。軽く解き方の説明をされて、問題を解かされる。問題を解き終わったらひたすら待ち時間。
僕は問題が解き終わったら、葵を見ている。キモイと思われるのかもしれない。それでも見てしまう。葵は可愛い。顔も、性格も。だから、色んな男子からモテる。僕も葵のことが好きだった。僕らはずっと一緒にいるのに、
「お前らまじで仲良いよな。付き合ってんのか?」
と言われたことがない。みんな僕に嫉妬しているのだろうか。僕がブスで葵に似合わないと思われているからだろうか。単に僕の小説の読みすぎなのだろうか。理由は分からない。でも、僕はそれを言われることがひとつの夢でもあった。

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