記憶のカケラを拾って
「みんな待ってるみたいだからいこう!」

「ああ。」

しばらく2人で歩いているけどこの沈黙気まずい〜…。

そういえば気になったものってなんだろう。

「気になったものってなんだったの?」

「えっ、別に大したものじゃない」

「大したものじゃないのに気になったの?」
踏み込み過ぎちゃったかも…。

「猫」

「猫??」

「うん、猫の柄のものが目に止まったんだ」

「猫好きなの?私も猫が大好きなんだ〜。」

…ズキ
えっ、なんで…今は猫の話しか…

「うっ…」

「おい、大丈夫か!?」

支えてくれている天月くんの手がより痛みを煽っている気がする…。
そうでなくても今は触れられるのが怖い。
なんでだろう…。
そっと距離を取った。

「ごめんね、ありがとう。」

「いいよ、もう少しだ。」

それから痛みも引いていきみんなとも無事合流できた。

色々あった修学旅行、それも全部思い出。
楽しかったなぁ。
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