2年後の君にさよならを

0-2:出会い

彼との出会いは高校生のときです。

クラスも違い、学校での接点はほとんどありませんでした。

仲良くなったのはアルバイト先が同じだったからです。

居酒屋バイト。

私たちの学校では禁止されていました。

先に働いていたのは私でした。

彼が入ってきた時に、私を見て

"あっ、"というなんとも言えない顔をした時のことは今でも覚えています。

きっと私も似たような顔をしていたのでしょう。

その後すぐ二人で苦笑いをして、挨拶を交わしました。

そしてこのことは二人だけの秘密にしようと約束したのです。

彼は当時、同じ高校の私の知人とお付き合いをしていました。

いつしか私は双方の相談役という立場になっていました。

もちろん私の知人は私と彼が同じ場所でアルバイトをしていることは知りません。

あえて言わなかったのです。

きっと面倒なことになるから。


私の平穏な人生が乱れたのはきっとこの二人と親しくなってしまったからです。

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