(完)28歳の恋愛事情
「…もしかして礼央君さ、誰かと賭け…してたりする?」




「賭け?」






なんかもうそうとしか思えないというか…。





礼央君がグイグイくるのが不信でしかない。




「わたしのこと、誰かと賭けてるんでしょ?堕とせたら…とか、ハグやキスできたら……とか」




「…それ本気で言ってます?」




「……ごめんね。わたしまだ礼央君のこと信用できてないんだよね。礼央君の仕事ぶりとか人間性を知れば知るほど、わたしを選んでくれたのが不思議で…」




「………」




「ほらわたし、なんの取り柄もないし…容姿もこんなんだし、若くてかっこいい礼央君とは釣り合わないと思うよ?」






水道を止め、タオルで手を拭くとバッグを手にした。
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