エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
結婚式はもうすぐです。


「おばあちゃん、会いにきたよ」

「あら、柚葉ちゃん。いらっしゃい」


 入籍して、もう一ヶ月経った。入籍してすぐは慌ただしくて大変だったけど、新生活が待っていると思ったらとても楽しい日々だった。変化したことと言えば、私があの実家を出て律さんと住み始めたこと。それに伴い、彼が探してくれたグループホームにおばあちゃんが入所したことだろう。

 家で生活していた頃よりもとても楽しそうにしているおばあちゃんを見ると私も嬉しい。


「新婚生活はどう?」

「うん。楽しいよ。律さん優しいし」

「そうか、良かった。柚葉ちゃんが幸せそうで」


 ふふふ、と笑う彼女はとても生き生きしていて明るい性格だからお友達がいてさっきから二、三人くらい声をかけられている。幸せそうなのはおばあちゃんなんかじゃないかと思うと本当に律さんには感謝しかない。


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