エリート副操縦士は年下妻を過保護に愛を注ぎたい。
陽性反応とこれからの私たち。



「行ってくるね、柚葉ちゃん」

「はい。お気を付けていってらっしゃいませ」


 今日は体調が良かったので朝食を早起きして作り、律さんを見送った現在七時ごろ。体調がいいと思っていたけどあれから体調が悪いのが続いていて、それなのに生理が来ない。


「……気持ち悪い……そろそろ病院に行ったほうがいいかな」


 お義兄さんに連絡しようとスマホを開いて電話マークをタップする。するとコール音が聞こえてすぐに「もしもし」と声が聞こえた。


「……爽斗さん、で合ってますか?」

「柚葉さん? うん、爽斗だよ。どうかした? 何かあった?」

「あの、体調があれから治らなくて……生理も来なくて、熱っぽくて」

「そうか。もう仕事終わったから今から向かうから待っててくれる?」


 爽斗さんは、寄るところによって来ると言い電話を切った。それから三十分ほどで爽斗さんは来てくれて紙袋からドラマでも見たことのあるパッケージの箱を出した。




< 55 / 59 >

この作品をシェア

pagetop