ビター彼氏を甘くさせたい。
ど直球に尋ねたのがよくなかったのか、
果緒くんは、どうやらいつもどおりのビター彼氏に戻ってしまったようだ。
耳がすこし赤いのを見ると……、嬉しくて胸がきゅう、っとなる。
果緒くん、果緒くん。
実は、わたしのこと、けっこう好きだったりしますか?
「〜〜すき!だいすき!果緒くんラブ!!」
拗ねた表情の果緒くんに、抱きつく。
わたしから、こうやってアクションを起こしたのははじめてだ。
いつだって、彼に愛されてる自信がなかったから。