ラストノートは滴る溺愛で
それでも朝になれば、身体は無意識に彼の店に向かってる。

あんなのは慣れなくちゃいけない。

手嶌 舜介を好きでいるということは、女性問題は付いて回るんだから。

いちいちクヨクヨしてらんない。

よし!


「舜介ー!おはよー!」


ドアを開けると同時に視界に入るその愛しい人の姿

「朝からよくそんなハイテンションになれるなー」


「なれる、なれる!だって、舜介に会えるんだもん」

「あー、はいはい。」

「舜介!行ってきます!」

チュッ~とリップ音を響かせて、両手でハートを作る。

それにピクリとも反応せず、いつもの涼しい顔で

―ばぁ~か―
って口パク。なに、それ!

ヤバい。もう、好き!
めっちゃ好き過ぎー!!


バタバタと悶えながら手を振って外に出た。



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