幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

その姿を見て少し胸が痛むけど気にしない、と気持ちを切り替えて桃菜ちゃんと文化祭を回った。



「ねー、朝陽くん、あんな顔をしてもモテるなんて罪よねー。あんなの、全然気にしなくていいからね!」


「あはは……。大丈夫だよ」


「ホントに?」



今日告白すると桃菜ちゃんには言ってあるので私があの光景を見て落ち込んでいると思ったのだろう。


廊下を歩きながら私を励ましてくれた。



「うん。朝陽がモテるのは今に始まったことでもないし?」


「それは言えてる!いやー、モテモテな幼なじみを持つのも大変だねー」



ニマニマと楽しそうに桃菜ちゃんは笑う。その顔は完全に楽しんでいて、呆れてしまうほど。



「も〜、あんまり楽しまないでよねー。これでも一応緊張してるんだからー」



そう。


私は朝から緊張していてまともに朝陽の顔を見ることが出来なかった。前と同じくらい、いや、前以上に緊張していた。
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