幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

告白もしていない。



「じゃ、ちょっくら下見てくるわ」



小野寺は私を見てにこりと笑うとそのまま部屋を出ていった。


私も隙を見て逃げ出そうと思ったけどそれは無理だと悟った。



「おー、いい目、してんじゃねーか。さすが工藤の彼女だな」


「ねぇ、山本の目的は何?」



彼女じゃないし!


心の中で突っ込みながらもめんどくさかったので否定はしなかった。ここは彼女にしといた方がいろいろと都合が良さそうだと感じたから。



「目的ねー。お前、相当美女らしいな。ウチの下っ端が見たって騒いでたな」


「話しそらさないでよ。それに、美女じゃないし!」



山本が隣に座るとじーっと顔を見てくる。その顔がなんかいやらしくて気持ち悪い。


一体何を考えているのかわからない。



「へぇ。無自覚か。そりゃ、余計にそそられるな」



スっと手が伸びてきたかと思えば私の髪をすくい上げる。
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