幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

すると魔法がかかったかのように自然と早くなる鼓動。


私の顔は………多分真っ赤だ。



「藤原さん、姫って言うのはね」



動きそうにない朝陽の視線を遮るように長谷部くんが助け舟を出してくれた。


はっと我にかえり、長谷部くんの方を見る。


やばい、時間が止まったかと思った……。


まだドキドキする胸を抑えながら長谷部くんの次の言葉を待つ。



「姫は……総長の彼女のことを指すんだよ」



朝陽の、彼女……。
その言葉に反応してドクンッと心臓が反応する。


そんな大事な役職があるんだ。



「姫は暴走族にとっても大事な人でみんなで命をかけて守る。なんたって姫は他の族に狙われやすいからね。みんなは姫のことを受け入れて心を開いて、全力で守る」



全力で、守る………。


頭の中でその言葉だけがリピートした。朝陽に……そんな人ができたら……私はどうなるんだろう。
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