幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

なんでドキドキするかはわからない。


毎日一緒にいるはずなのに夜になるとやけにドキドキがます。


誰か………この症状の正体を教えて。


私の願いとは裏腹に朝陽の足音が近づく。


そして………



「おやすみ」



布団越しでもわかる、朝陽の甘い声。囁くような、優しく包み込むような。


そんな声だった。


私はそっと布団を外し、目線をあげる。するとバチッと視線が合う。


ードッドッドッ………。


ひゃぁぁ!


なんでそんな目で私を見るの。ドキドキが止まらなくなっちゃうじゃない。お願いだから、離れて……。


これじゃあ私の心臓はいくつあっても足りないよ……。



「今日はありがとな」


「えっ………んっ」



私を見てそう言うと朝陽の顔が近づいて……頬に朝陽のくちびるがあたった。



「あ、さひ……?」


「おやすみ」



朝陽の名前を呼ぶけどそのまま顔が離れて布団をかけ直してくれた。
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