幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

あ、ダメだ。


思い出しただけでも赤面する。ただでさえ熱い顔がさらに熱くなってどうしようもなくなった。


恥ずかしさもあるけど朝陽の温もりに安心して顔を埋める。私、朝陽と再会してから何回抱きしめられたっけ………?


私………朝陽がいないとダメになったみたい。



「朝陽、我慢してたって言うけど………他に好きな人がいるんじゃないの?」


「………は?なんでそうなる」


「だって」



お昼、意味ありげに渉くん言ってたもん。


私以外に好きな人いるんじゃないかって。


…………私、以外?


待って………こんな時に、気づきたくなかった。朝陽に抱きしめられて、ようやく気づいたこの気持ち………。


こんな時に気づくもんなの……?



「………うっ、ひっく……」



私、朝陽を好きになったんだ。


朝陽の隣にいるだけで安心する。あなたのひとつひとつの仕草にドキドキする。
< 91 / 228 >

この作品をシェア

pagetop