SPY
南米・ブラジルのアマゾン。ここの熱帯雨林は生物多様性で知られ、その広さは世界最大。ブラジル北西部のほとんどを覆い、他の南米諸国にまで広がっている。

そんな熱帯雨林の中にとある建物が建てられている。そこはマフィアが潜伏している住処の一つであり、近付く者は容赦なく殺される。

そんなマフィアの巣には、取引をしている政治家のリストなど外に出てはまずい情報が山ほど入ったパソコンがある。その情報は、どんな財宝より価値があるものだろう。

そんなパソコンの前に立ち、癖っ毛の黒髪に中学生ほどの背丈の童顔な少年がパソコンをいじっていた。緑の瞳はパソコンに映し出される情報を見て爛々と輝き、厚めの唇はゆっくりと上がっていく。

ポケットから取り出したUSBメモリを差し込めば、情報がゆっくりとコピーされていく。その時、薄暗かった部屋に電気がつけられ、少年は振り返る。そこには、銃を手にした傷痕だらけのマフィアたちが手に銃を持ち、立っていた。
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