The last nightーあの日みたものはー
第二章

異変

あれから体が動かない現象はなかった。

家にいても、突然体が動かなくなる事なんてなかったし、いつも通りちゃんとご飯も食べれた。

のだが…

翌日の朝、というか午前3時。

いつもなら自然と起きるはずが、頭は起きてるのに体が全く動かない。

金縛りではないと思う。

息苦しいことも体が痛いわけでもない。

声も出る。

「みーちゃん、りょーう!ごはん出来たよー!」

いつも通りの叔母さんの声がする。 

何も変わりない日常。

違うのは私。

自分で起き上がることも出来ない。

「みーちゃん?起きてる?」

叔母さんの声が部屋の前から聞こえる。

返事をしようにも小さな声しか出ない。

「みーちゃん、入るよ?」

小さな声しか出ない私にとって、返事をすることさえままならない。

「みーちゃん⁉︎」
< 10 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop