The last nightーあの日みたものはー
第一章

家族

_午前3時

窓を叩く音がした。

カーテンを開けて窓を開ける。

もちろん何もない。

時間が丑三つ時ということもあり、多少は不気味に感じるがそれ以外特には何も思わない。

「はぁ…」

最近は寝ても疲れがとれない。

いや、最近ではない。

今まで気づいていなかっただけでずっと前からこうだった。

ピコンッ

スマホの通知音が鳴る。

画面を見ると迷惑メールだった。

邪魔なので即座に消去する。

「ふぁ…ねむ」

眠いからと言って寝れるかと言われれば寝れない。

右隣の部屋からは、叔父のいびきが聞こえる。

たぶん、叔母は寝ているんだろう。

左隣の部屋からは中2の従兄弟がゲームをしている音が聞こえてくる。
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