いつでも側に〜一途な両片想い〜
 鈴の父親は、離婚するまでは会社員だったが、いつか鈴が困った時に助けられるようにと一念発起し、弁護士となっていた。

 あの時、妻の身勝手さに嫌気が差し、鈴を手放してしまった。

 自分に甲斐性があり、知識があったら手放さずに済んだんじゃないかと、鈴の活躍を応援しながら、ずっと悔やんでいたのだ。

 テレビで見る娘は、美しく成長していくが、本心から笑っているようには見えない。

 歯痒く思いながらも下手に動けば、鈴に迷惑がかかるかもしれない。

 弁護士になり、芸能界の顧客とも接し、娘がいるところが、どれほど大変なのかを知ったのだ。

 スキャンダルが命取り。

 鈴を見守ることしか出来ない。

 
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