いつでも側に〜一途な両片想い〜
「裁判を起こされたくなかったら、今後一切鈴に接触しないでくれ」

「じゃあ、私はどうやって生活するのよ?」

「働けよ。本来は、自分が働いて鈴を養うはずが、今まで鈴に頼っていたのが間違いだ」

「そんな」

「鈴に何かしようものなら、俺は全力で戦う」

 本当は、今までの鈴が働いた給料も取り戻したいところだが、鈴に危害が及ばないようにと、直人とも話し合った。

 父もずっと鈴のために貯蓄している。直人も自分が一生鈴を守るつもりだ。とにかく、母親からの解放を最優先で解决した。

 鈴はこれからも活躍し続ける女優だ。

 足枷を外せただけでも進歩だろう。
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