いつでも側に〜一途な両片想い〜
 このオーディションには、兵藤アカデミーの社長も、当時十歳の息子直人を連れ見学に来ていた。

 幼い頃から、直人を芸能界の裏側に触れさせ、将来の糧にと連れ歩いていた。

 そして、鈴が選ばれるきっかけになる笑顔の瞬間も、スタジオにあるモニターで見ていた。

 直人は一人っ子で、赤ちゃんに関わることがない。スタジオには泣き声が響き渡り、正直煩いなと思ってしまっていた。

 だが……。

 鈴が微笑んだ瞬間だった。

 胸が高鳴り、鈴から目が話せなくなったのだ。鈴の目に吸い込まれたような、更には雷に打たれたような衝撃が駆け巡る。

 何が何だかわからないが、天使に全てをもっていかれた……。

 ここから、直人の長い長い見守り愛が始まったのだった……。
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