初対面でプロポーズしてきた、イケメン旦那様に溺愛されてます。
「じゃあ、帰ろうか?」
「はい。」

『楽しかったな。また・・・なんてないよな。』
 デートがこんなに楽しいものだとは思いもよらなかった。
 でも、次があるとは思えなかった。

「どの辺?家。近くまで送るよ。」
「ありがとうございます。」
「そこの角を曲がったところなんで、この辺でいいです。」
「そうなんだ。もう少し時間ある?」
「あっはい。」
「この公園の駐車場で少し話ししない?」
「あ、はい。」

『まだ、話せるんだ。嬉しい。でも、どうしよう。もう、会いませんとか言われたら。』
不安と期待が混じっていた。
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