これを溺愛だとは認めない!
自動販売機の前に出来た列に並ぶとボケーっとして時間を過ごした。


「たま!!」


すると、突然聞こえてきた風先輩の声。


振り向くと満面の笑顔の風先輩が居て、私に懐いている犬みたいに見えてくる。


なんだろう。


可愛い。


「たま、一緒に飯食おうぜ!!」


今まで、ネガティブな思考回路に支配されていた私。

でも、信頼感を感じていた。


「はい……」


風先輩が心底驚いたかのような表情を浮かべて、わたしを凝視している。

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