これを溺愛だとは認めない!
たまの返事がないまま、HRの始まりをしらせるチャイムが鳴り響いた。


「たま!またな!」

「……」


相変わらず、無言のたま。


他の女子生徒はきゃあきゃあ騒いでいるから、俺の魅力は健在だ。


余程の恥ずかしがり屋さん?


に、しても程度って物がある。


俺、嫌われてないか__?


そう考えたら無性に悲しくなって、HRなんて受ける気が起こらない。


気が付けば保健室に向かい歩いている。
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