犬系男子が可愛くてたまりません

「お邪魔します」

「いらっしゃい」

「初めまして、石森真由香と申します

これ長い間お借りしてありがとうございました

とても助かりました

すぐにでもお返ししたかったんですが……」

真由香はサポーターとお土産を母親に渡した

「聞いてるわ、亮介が止めたんでしょ

どうぞ座って」

真由香にピタッと穂乃香がひっついている

「穂乃香、真由香ちゃんが動けないだろ?

普通に考えて僕が隣に座るだろ」

「ちゃんと真由香を泣かせた理由を聞くまで離さない」

真由香は真っ赤になった

「穂乃香、話したの?恥ずかしい」

「昨日までサッカーのリーグで会ってなくて、今日1時に家においでって言ってたんだけど友達のところで呑んで泊まって……
朝に起きれなかった、以上」

「サッカーのお友達のところ?」

「うん」

「何でお母さんは知ってるの?」

「部活を辞める時に色々聞いてるからね

相談も受けてたから……

亮介はサッカーで入学をしたから学費や諸々の話し合いとかね

ずっと好きだったサッカーを辞める決断をするのは亮介にとって辛い事だったしね」

「……うん」


そうだ、プロか大学か迷って大学を選んだはずなのに、女絡みとはいえ辞めることになるのはやっぱりお母さんに相談もするよね

真由香は頷きながら話を聞いていた

「私はわかんないけど、それで真由香を泣かすなんて」

「ごめん」

「亮介がちゃんと言っとかないからこういう事が起きるの

今までもあったでしょ?

真由香さん、ごめんなさいね」

「いえ、私もつい感情的になっちゃって」

「お父さんはよくわからないけど、2人で来たって事は仲直りしたんだろ?

じゃあ、もういいんじゃないか?

食事にしないか?」

「食べよ、僕何も食べてないから腹減った」

5人は食事を始めた
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