幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
私達は同じランチコースをオーダーして、ひと息ついた。

「本当に私が居て、いいんですか?」

「いいのよ…私一人じゃ心もとなかったの」

「個室じゃないし、関係のない人間を同席させて、俺とまともに話をする気ないな。由夢」
「えぇ~わざわざ…京弥さんを使って私にコンタクト取って来るなんて…ズルいわよ。幸人」

「俺が直接連絡しても、お前は俺に会ってくれなかっただろ?」

「そうね…貴方とは離婚したし、私は貴方と話をする気はないわよ」

鹿沼先生は幸人さんに対して冷たい態度を取った。
初めて目の当たりにする離婚した夫婦。
離婚したと言うコトは二人の間にもう愛はない。


鹿沼先生も幸人さんに対してもう愛がないのよね。

でも、幸人さんは違うような気がした。

まだ、鹿沼先生に対して未練があるような雰囲気を醸し出していた。

< 126 / 196 >

この作品をシェア

pagetop