幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「祐斗君、君は誰と結婚したか理解していないようだな」

「いえ…」

「君は我が社の取締役であるわしの娘と結婚したんだぞ!!」

「それは理解しています」

「理解してるなら、キチンと過去を清算しておくべきだろ?自覚が足りないぞ…だから、こんなメールを送り付けられてきたんじゃないのか?このメールを見つけたのは派遣社員の女性だ。どう思われたか…我が社の恥だ…」
お義父さんはテーブルに置いた用紙を破り捨てる。
俺の態度に激怒していた。

「申し訳ありません」
俺は腰を上げて、カラダを折り曲げて謝罪した。


「事実なら…君をクビにするつもりだった」

「!?」

「わしは娘を泣かすような男は容赦しないぞ。君に猶予をやる…心当たりのある女性が居るなら、話を付けて来い!!祐斗君」

「はい…本当に申し訳御座いませんでした」

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