幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
結は意地悪い笑みを向ける。

「何で意地悪なコトするんだよ!?俺、結に何か悪いコトした?」

「別に」

寒さで互いの吐く息が白く濁る。

俺は足を止めて結を抱き締める。

「ち、ちょっと!?祐斗」

「愛してる」

俺は結の唇にキスを落とす。

真冬の凍えた夜空からは粉雪が舞い落ちて来た。

俺の冷たい唇は結の体温で温まる。

「あ…帰ってたら、キス以上コトしたいな…」

「祐斗…」

「カラダの芯まで結のカラダで温めてくれ」

「祐斗ってば・・・」

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