幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
「社長…」

「分かってる…柏原…」

宇佐美社長は秘書に柏原さんに窘められ、口調を正した。

「・・・草壁君には水瀬さんとの仲立ちをして貰いたい」

「!?仲立ち??」

「…妻の葵や娘の莉緒が水瀬さんには大変世話になった…その…一言礼が言いたくて…」

「・・・別に俺に仲立ちさせなくても…直接言えば…」

「・・・社長はそれが出来ないから…貴方にお願いをしています…草壁さん」

「祐斗…宇佐美社長の頼み訊いてあげたら?」

「・・・」
祐斗は口ごもってしまった。

「俺からもお願いします…草壁さん」

柏原さんも祐斗に頼み込んだ。

「・・・分かりました…でも・・・今からだと…もしかしたら…水瀬先輩はもう…」


私は祐斗の言いたいコトは理解した。
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