幼なじみマリアージュ~偽装のはずが、エリートパイロットの溺愛が開始されました~
本社近くにある『ダイヤモンドホテル羽田』の最上階のレストランでランチにした。

「・・・俺達の結婚話かと思えば…無名の俳優のドラマ話か…」

「祐斗…有坂ルキは無名の俳優じゃないわよ…売れっ子よ!!」

「俺は知らない…」

祐斗は不機嫌に眉を歪め、スープを啜った。

「・・・それよりも何で結はそんなにウキウキしてるの?」

「それは…別に…」

「・・・まさか…結って…その有坂ルキのファン?」

「あ・・・お母様がね…ファンで…彼の出演する舞台を観に行って・・・ファンになったと言うか…」

「・・・だから…そのルキに会えるから嬉しいんだ…」

「お母様にも言ってあげたいけど…お父様がヤキモチ焼くから…言えないな…」

「俺だって焼いてるぞ…」

「そうなの?」

「・・・結!?」

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