社長さんの溺愛は、可愛いパン屋さんのチョココロネのお味⁉︎
 キスだけでも一杯一杯のくるみは、その感触にビクッと身体を跳ねさせて。

「んんんっ!」

 ――実篤(さねあつ)さん待って!

 そう言いたいのに、くるみの口から出るのは意味のない〝音〟ばかり。

 息苦しさと恥ずかしさにギュッと眉根を寄せた瞬間、くるみの目端からポロリと生理的な涙がこぼれ落ちた。


 それにようやく気付いた実篤が、やっとくるみの唇を解放してやる。

「ごめん、くるみちゃん。俺、ホンマゆとりがない……っ」

 だが、ごめん、と謝りながらもやめるつもりはさらさらない。

 と言うより実篤自身にもコントロールが出来なくなっていると言った方が正しいかもしれない。

 固く張り詰めた下腹部が、ズキズキと痛いくらいに『くるみの中に挿入(はい)りたい』と訴えているのだから。

 今や、雄の本能に突き動かされるまま、くるみを組み敷いている実篤だ。
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