eスポーツ!!~恋人も友達もいないぼっちな私と、プロゲーマーで有名配信者の彼~
今日も、画面のなかのヤマトを見る。
「こんばんはー。今日もアタックウォリアーズをプレイしていきます」
ヤマトのライブ配信を見ていてわかったことがいくつかあった。まず、ヤマトはスポンサーがいるプロゲーマーだったということ。主に大人気タイトルのアタックウォリアーズという格闘ゲームをプレイしていて、全国大会でも上位に立つプレイヤーだということ。
そして、大きな大会が冬に控えているため、練習も兼ねて配信の回数も増えているということだった。
次回の大会ではヤマトの優勝を期待する声も多く、チャットのコメントも活発だった。
「お、ツバキさん投げ銭ありがとうございます」
ヤマトが私の知らない女に礼を言う。
「誰よ、ツバキって!」
ライブ配信には課金をして配信者を応援できるシステムがある。この応援をすると配信者が名前を呼んでくれたり、コメントに応えてくれたりするのだ。私は、女と思われるユーザーが投げ銭でヤマトに名前を呼ばれるとイラつくようになっていた。
はぁ……、認めよう。バカみたいだけど、私ヤマトに惚れちゃってるのかもしれない。
何の楽しみもない生活がヤマトの姿のおかげで癒されていた。
いつの間にか、それが恋心に変わっていたのだ。
こんな恋、他人に話したら笑われるに決まってる。
私は自嘲気味に笑う。でも、諦めたらそれだけで試合は終了する。
どんな困難な状況や強い相手でも、諦めることなく戦うヤマトを思い出し、私はこの恋と向き合うことにした。
「そうと決めたらとりあえず、私のことを知ってもらわないと」
さすがに本名はまずいよね。私は名前を「ハル」にしてから、震える手でコメントを書き込んだ。
「こんばんはー。今日もアタックウォリアーズをプレイしていきます」
ヤマトのライブ配信を見ていてわかったことがいくつかあった。まず、ヤマトはスポンサーがいるプロゲーマーだったということ。主に大人気タイトルのアタックウォリアーズという格闘ゲームをプレイしていて、全国大会でも上位に立つプレイヤーだということ。
そして、大きな大会が冬に控えているため、練習も兼ねて配信の回数も増えているということだった。
次回の大会ではヤマトの優勝を期待する声も多く、チャットのコメントも活発だった。
「お、ツバキさん投げ銭ありがとうございます」
ヤマトが私の知らない女に礼を言う。
「誰よ、ツバキって!」
ライブ配信には課金をして配信者を応援できるシステムがある。この応援をすると配信者が名前を呼んでくれたり、コメントに応えてくれたりするのだ。私は、女と思われるユーザーが投げ銭でヤマトに名前を呼ばれるとイラつくようになっていた。
はぁ……、認めよう。バカみたいだけど、私ヤマトに惚れちゃってるのかもしれない。
何の楽しみもない生活がヤマトの姿のおかげで癒されていた。
いつの間にか、それが恋心に変わっていたのだ。
こんな恋、他人に話したら笑われるに決まってる。
私は自嘲気味に笑う。でも、諦めたらそれだけで試合は終了する。
どんな困難な状況や強い相手でも、諦めることなく戦うヤマトを思い出し、私はこの恋と向き合うことにした。
「そうと決めたらとりあえず、私のことを知ってもらわないと」
さすがに本名はまずいよね。私は名前を「ハル」にしてから、震える手でコメントを書き込んだ。