eスポーツ!!~恋人も友達もいないぼっちな私と、プロゲーマーで有名配信者の彼~
1-1。先に3回勝った方が……優勝。
「第3試合目開始―!」
フレアサークルを展開してから、再度ルナとの距離を詰める。空中から来ると予想するはずだから、ここではノーガードで突進!
ルナの上段攻撃は当たらず、ストロベリーの攻撃が当たる。
あくまでも大胆に攻める!
「ナメんなですわ!」
ツバキさんが暴れるように攻撃を繰り出し、いくつか当たってしまう。
が、致命的なダメージにはならない。その攻撃じゃコンボに繋げられない。
間違いなく、ツバキさんは自分の読みに疑心暗鬼になってきている。
攻め込むなら、今。
アイシクルチェインを発動し、動きを止める。
そのままコンボを発動し、場外へと落としきる。
「第3試合もハル選手がとったー! 次、ハル選手が勝てば優勝が決まります!」
「くそ、なんですのこいつ! 私が思ったとおりに動きなさいよ‼」
深呼吸をしてもう一度冷静になる。
ツバキさん、少しずつだけど私の動きに対応してきている。
さすが……といったところだ。でも、大丈夫。
2―1。
「第4試合、ハル選手はマカロンを選択!」
「チィ…!」
第4試合が開始される。
マカロンでは素早く距離を詰めるのが定石。
そこからコンボを出していくのが普通だ。
バックステップで回避行動をしながら、ルナは画面端へと逃げる。
近づいたらガードを張られ、攻撃の後隙を攻撃されるだろう。
だから……
「ここでハル選手、ルナを投げるー!」
投げから始動するコンボを選択する。
これならガードは無意味。
攻撃の選択肢を増やしておいて正解だった。
だけど、これでは落としきれない。
ダウンしたルナの起き上がり攻撃を食らい、距離が離れてしまう。
「くっ……やっぱり簡単にはいかないよね」
「ツバキ選手! 苦しい展開だが……⁉」
ルナは私と最大限に距離を取り、リーチが一番長い攻撃を連打した。
「ロングショット、ロングショット、ロングショット‼」
本来、同じ攻撃をひたすら繰り出すのはダメージに補正がかかるので、プロはあまりしない行動だ。
「ツバキ選手、苦しさのあまりにロングショットを連発……!」
実況が少し残念そうな声を出しているのがわかる。
これは、正直に言うと近づきにくい。
「ほらほら、ハルさん近づいてごらんなさい! ロングショット! ロングショット! ロングショットー!」
「第3試合目開始―!」
フレアサークルを展開してから、再度ルナとの距離を詰める。空中から来ると予想するはずだから、ここではノーガードで突進!
ルナの上段攻撃は当たらず、ストロベリーの攻撃が当たる。
あくまでも大胆に攻める!
「ナメんなですわ!」
ツバキさんが暴れるように攻撃を繰り出し、いくつか当たってしまう。
が、致命的なダメージにはならない。その攻撃じゃコンボに繋げられない。
間違いなく、ツバキさんは自分の読みに疑心暗鬼になってきている。
攻め込むなら、今。
アイシクルチェインを発動し、動きを止める。
そのままコンボを発動し、場外へと落としきる。
「第3試合もハル選手がとったー! 次、ハル選手が勝てば優勝が決まります!」
「くそ、なんですのこいつ! 私が思ったとおりに動きなさいよ‼」
深呼吸をしてもう一度冷静になる。
ツバキさん、少しずつだけど私の動きに対応してきている。
さすが……といったところだ。でも、大丈夫。
2―1。
「第4試合、ハル選手はマカロンを選択!」
「チィ…!」
第4試合が開始される。
マカロンでは素早く距離を詰めるのが定石。
そこからコンボを出していくのが普通だ。
バックステップで回避行動をしながら、ルナは画面端へと逃げる。
近づいたらガードを張られ、攻撃の後隙を攻撃されるだろう。
だから……
「ここでハル選手、ルナを投げるー!」
投げから始動するコンボを選択する。
これならガードは無意味。
攻撃の選択肢を増やしておいて正解だった。
だけど、これでは落としきれない。
ダウンしたルナの起き上がり攻撃を食らい、距離が離れてしまう。
「くっ……やっぱり簡単にはいかないよね」
「ツバキ選手! 苦しい展開だが……⁉」
ルナは私と最大限に距離を取り、リーチが一番長い攻撃を連打した。
「ロングショット、ロングショット、ロングショット‼」
本来、同じ攻撃をひたすら繰り出すのはダメージに補正がかかるので、プロはあまりしない行動だ。
「ツバキ選手、苦しさのあまりにロングショットを連発……!」
実況が少し残念そうな声を出しているのがわかる。
これは、正直に言うと近づきにくい。
「ほらほら、ハルさん近づいてごらんなさい! ロングショット! ロングショット! ロングショットー!」