eスポーツ!!~恋人も友達もいないぼっちな私と、プロゲーマーで有名配信者の彼~
家に着いた私は、自分の机にふたりから渡された封筒を置く。
そういえば、ふたりから直接話しを聞いただけで中身を見ていなかった。
ソウマさんの方から見てみると、StarToulが展開している事業などがたくさん書かれていた。
プロゲーマーのためにシェアハウスなどもやっているらしい。
手広い活動をしているのがパンフレットを見ているとよくわかる。
ソウマさんはよく配信しているし、ゲーム以外のこともしているから休みなさそう……。
一通り中身を見て、ヤマトの方の封筒を開ける。
e-Japanの方はStarToulよりは薄いパンフレットだけど、大会で好成績を残した選手などが詳しく書かれている。
同じプロゲーマーが所属する会社でも、こんなにも違うんだ。
ペラペラとページを読み飛ばしていると、手物になにか落ちた。
慌てて拾って確認する。
「これって、遊園地のチケット?」
なんでこんなものが入ってるんだろう。
なにかの間違いで入ったのかもしれないから、ヤマトに連絡してみよう。
アプリを開いて、ヤマトにメッセージを送信する。
『今日はありがとう(*’ω’*)渡してもらった封筒を見てたんだけど、なんか遊園地のチケットが入ってたよ! 事務所の人が失くしたものかもしれないから、確認してみて!』
既読はすぐについたが、なかなか返事は来ない。
配信準備中かもしれない。パンフレットを見比べながら返事を待つ。
『それ、俺が入れた』
え、なんで? まさかデートとか……なんてそんなことあるわけないよね。
私は、ヤマトに憧れていた。だけど、近づけば近づくほどヤマトと自分の違いを感じるようにもなっていた。
本当にまっすぐで、頑張っていて、イケメンで優しくて、そんなヤマトが私を恋愛対象としてみてくれるはずがないって、心のどこかで思うようになってたんだ。
だから、今回だってきっと違う。
期待したらダメ、だと思う。
『お礼しなきゃいけないのはこっちなのに! なんでまた遊園地のチケットを……』
『違う。お礼とかじゃなくって。優勝のお祝いというか、事務所の人が渡してくれてさ。今度ヒマな日とかある?』
『宅オフ? それなら来週の土曜なら空いてるよ』
『……宅オフじゃなくって遊園地』
『私とヤマトで?』
『うん。ダメか?』
――これ、デート⁉ ふたりだよね⁉
急いで返信しようとして、何度も文字を打ち間違えてしまう。
『私は全然いい! 行きたい! でも、私なんかと一緒でいいの?』
『ハルと一緒に行きたいんだ』
『わ、わかりました』
こんなにはっきりと言われると、頭が熱くなってぼーっとしてしまう。
これは夢? 現実?
思い返せば、ヤマトと出会って五か月になる。
それでも、ヤマトとゲームに関わること以外の目的で会うのは、初めてのことだった。
来週までに、美容室に行って着ていく服も選ばないといけない。
さぁ、忙しくなるぞ……!
そういえば、ふたりから直接話しを聞いただけで中身を見ていなかった。
ソウマさんの方から見てみると、StarToulが展開している事業などがたくさん書かれていた。
プロゲーマーのためにシェアハウスなどもやっているらしい。
手広い活動をしているのがパンフレットを見ているとよくわかる。
ソウマさんはよく配信しているし、ゲーム以外のこともしているから休みなさそう……。
一通り中身を見て、ヤマトの方の封筒を開ける。
e-Japanの方はStarToulよりは薄いパンフレットだけど、大会で好成績を残した選手などが詳しく書かれている。
同じプロゲーマーが所属する会社でも、こんなにも違うんだ。
ペラペラとページを読み飛ばしていると、手物になにか落ちた。
慌てて拾って確認する。
「これって、遊園地のチケット?」
なんでこんなものが入ってるんだろう。
なにかの間違いで入ったのかもしれないから、ヤマトに連絡してみよう。
アプリを開いて、ヤマトにメッセージを送信する。
『今日はありがとう(*’ω’*)渡してもらった封筒を見てたんだけど、なんか遊園地のチケットが入ってたよ! 事務所の人が失くしたものかもしれないから、確認してみて!』
既読はすぐについたが、なかなか返事は来ない。
配信準備中かもしれない。パンフレットを見比べながら返事を待つ。
『それ、俺が入れた』
え、なんで? まさかデートとか……なんてそんなことあるわけないよね。
私は、ヤマトに憧れていた。だけど、近づけば近づくほどヤマトと自分の違いを感じるようにもなっていた。
本当にまっすぐで、頑張っていて、イケメンで優しくて、そんなヤマトが私を恋愛対象としてみてくれるはずがないって、心のどこかで思うようになってたんだ。
だから、今回だってきっと違う。
期待したらダメ、だと思う。
『お礼しなきゃいけないのはこっちなのに! なんでまた遊園地のチケットを……』
『違う。お礼とかじゃなくって。優勝のお祝いというか、事務所の人が渡してくれてさ。今度ヒマな日とかある?』
『宅オフ? それなら来週の土曜なら空いてるよ』
『……宅オフじゃなくって遊園地』
『私とヤマトで?』
『うん。ダメか?』
――これ、デート⁉ ふたりだよね⁉
急いで返信しようとして、何度も文字を打ち間違えてしまう。
『私は全然いい! 行きたい! でも、私なんかと一緒でいいの?』
『ハルと一緒に行きたいんだ』
『わ、わかりました』
こんなにはっきりと言われると、頭が熱くなってぼーっとしてしまう。
これは夢? 現実?
思い返せば、ヤマトと出会って五か月になる。
それでも、ヤマトとゲームに関わること以外の目的で会うのは、初めてのことだった。
来週までに、美容室に行って着ていく服も選ばないといけない。
さぁ、忙しくなるぞ……!