まあそんな感じなんです、町川



「あとさ、折り紙しよ」

「小学生のときにもどろう大会?」

「うん。町川、不器用そうだね」

「器用だよ。案外ね」

「……いままでの記憶で、町川の手先が器用だったためしがないんだけど」

「たまたまだよ、それ」



あとさあとさ。何?



「折り紙で手紙書こ」

「あー、いいね」

「それで、わたしたちはラブレターにしよ。あげるね」

「……それ、あげる相手に先に言っちゃうものだっけ」

「だってわたしと町川だからね」



それもそうか、なんて、町川はわらった。くしゃりとした笑顔。そう、それが好き。



町川まちかわ、あのね、好き。



俺も茅ヶ崎のこと、駄菓子と同じくらい好き、なんて、それはいったいどのくらいでしょう。



ひさしぶりの駄菓子を食べて、ゆったり話して、その感想ではかれるのかな。



町川はにやりと決め顔でわらって、すぐに「やっぱはずい」と顔をそらした。






Fin.


< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

コンクリートに蝉の抜け殻

総文字数/10,423

恋愛(その他)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
コンクリートに蝉の抜け殻。 粘着質に粘着テープ。 そんな感じの、夏休みの話。 . 2022.8.6~7 執筆・公開
表紙を見る 表紙を閉じる
彼氏がわたしを好きすぎる。 2022.4.16 執筆・完結・公開
クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い

総文字数/41,451

恋愛(ラブコメ)117ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
. 「かわいいですね」 「えっ? 怖い」 「かわいいですね」 「そうなんですね……?」 そうなんですねって、何? 白井くんは、 わたしがかわいいと思っているらしい。 . 白井隼人 Shirai Hayato 宮坂仁乃 Miyasaka Nino . クールで無口なイケメンの パンドラの箱を開いてしまったみたいです。 .

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop