至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-
黒い噂





「ねえ、昨日サイレンの音すごかったよね!」



絶賛寝不足のまま龍泉閣から学校に向かって、席に突っ伏していたわたしを、真凛ちゃんは容赦なく起こしにかかってきた。



「サイレン……?」

「やばかったじゃん! パトカーが何台も何台も行き交ってて!」

「え……?」


そうだっけ……?


「すばるちゃん知らないの!? さては、めちゃくちゃ早寝アンド爆睡してたんでしょ〜〜。あの騒ぎで起きないとか超人だよ!」



勝手に超人扱いされて戸惑う。

夜は京様を待って3時過ぎまでちゃんと起きてた……。

でもサイレンの音なんて……。


記憶を辿る途中で、はっとした。

< 172 / 309 >

この作品をシェア

pagetop