至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

考えないようにしよう、と。

目を閉じて自分を戒める。


そんなとき。



──────ピンポンパンポーン。


鳴り響い呼び出しのチャイムに、心臓が大げさなくらい反応してしまった。


そう何度も呼び出されるわけはない……。



『Aクラス2年Ⅱ組、宮名すばるさん、Aクラス2年Ⅱ組、宮名すばるさん。お時間がありましたら美術室へお越しください』


落ち着いた声は、内容を繰り返すことなくプツリと途切れた。


今の美術の先生……。

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