至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

本能に従えと言われて、素直に従ってしまったことを非常に後悔していた。

……つい、3分前までは。



「んん……!? んん、美味しすぎるう……」


後悔を一瞬で吹き飛ばしてしまう。

美味しいものの効果ってやっぱり凄まじい。
それをお腹いっぱい食べられるっていう、この上ない幸せ……!



「皇城学園食堂、期間限定メニューの塩レモンラーメン定食。替玉追加。こーんなんで満足しちゃうんだねお前は」


テーブルの向かいでは、京様が頬杖をつきながらこちらをじっと見つめている。

ちなみに食堂は、朱雀院様のはからいで今は貸切状態、ふたりきり。


お昼休みも終わりがけだったとはいえ「1分以内に全員ここから出ろ」と命令をくだす横暴さにはびっくりしたけど、

謎のイケメン鈴木くんとわたしが一緒に過ごす為にはこうするしかなかったらしい。

しょうがない。
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