至高の冷酷総長は、危険なほどに彼女を溺愛する -CLASSIC DARK-

すがすがしいくらいの笑顔で、無邪気にそんなことを言われ、ぽかんとする。

語尾に絶対、ハートマークも付いてた。


京静日、という人が、いま一瞬にしてブレて見えた。



最初に、名前の通り、慎ましく上品な人だと思った。

冷ややかで残忍な一面もありそうな人だと思った。

意外にもよく笑う明るい人だと思った。

だけどそれはあくまで仮面で、そう見せてるだけだと思った。


今はどれも──間違ってる気がする。



手が届かない場所にいる、美しき孤高の存在。

きっと誰も、本当の彼を知らない──。
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