believe
ただただ、絶望感に襲われた。

こんな汚い泥水を頭の上からかけられて…。

これでも生きているあたしはどれだけ苦しめば良いのだろう…。

もう、生きてる意味さえわからない。

“助けて欲しい”

あたしのそんな願いはこの汚い女たちの高らかな笑い声で掻き消される。

「なに、やってんの?」

「え?」

突如として、知らない声が聞こえてきた。

いや、知らない声ではない。

昔、よく聞いていた声。
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